亡くなった方のスマホはどうする?デジタル遺品の正しい整理方法を解説
大切な方が亡くなり、スマホが残されたがどのようにしたらよいかわからないというご遺族は多いと思います。
この場合のスマホは「デジタル遺品」とも呼ばれ、思い出の写真などのデータ、ご友人関連の連絡先、サブスクやネット銀行などのログイン情報などさまざまな情報が入っていると思います。
今回はご遺族がデジタル遺品としてのスマホをどのように扱っていけばよいのかを詳しく解説していきます。
お亡くなりになった方のスマホの取り扱い
大切な方が亡くなり、手元に残されたスマホを前に「どう扱えばよいのか分からない」と戸惑うご遺族は多くいらっしゃいます。
スマホには写真や連絡先だけでなく、ネット銀行やサブスクの情報など、故人の生活の大半が詰まれています。
本来であれば、生前に整理し一緒に確認しておきたかった情報ですが、予期せぬ別れは突然訪れます。
だからこそ、元気なうちに準備することの大切さを、遺されたスマホが静かに教えてくれているのかもしれません。
お亡くなりになった後のスマホの取り扱いについて、安楽院の現場でつちかった知見をもとに詳しく解説します。
まずはすぐには解約せず3か月~6か月程度は契約を維持する
多くのご遺族が、「なるべく早く解約して料金を抑えたい」と考えます。
しかし3〜6か月程度は最小限の料金プランに変更し契約を維持することを推奨しています。
この期間は、故人の交友関係や必要な手続きが落ち着くために必要な時間です。
例えば、故人のSNSアカウントを削除したい際にも、スマホに届く認証コードが必要になります。
またサブスクの解約やネット金融サービスとの紐づけ確認にはログインが不可欠です。
もし解約してしまうと、電話番号が必要なログインができなくなり、不要な請求が続く可能性も生まれます。
さらに、落ち着いた頃に「写真を見返したい」というお気持ちが湧き上がることも多く、スマホが唯一の思い出の鍵となっている場合もあります。
悲しみの渦中では冷静な判断が難しいため、時間を置いて必要な情報にアクセスできる状態を残しておくことが、後々の後悔を減らすことにつながります。
実際、安楽院でも「急いで解約してしまい、パスワードが確認できない」というご相談を受けたことがあります。
故人の人生が詰まった大切なものだからこそ、落ち着いて必要な情報を確認できる環境を整えておくことが安心につながります。
また、携帯会社へ死亡の連絡をする際には、名義変更手続きや必要書類の確認なども必要です。
ご遺族が混乱しないためにも、安楽院では専門業者と連携し、ご状況に合わせた手続きのサポートをパートナー企業とともにご案内しています。
突然の出来事に戸惑うご遺族の負担が少しでも軽くなるよう寄り添うことを大切にしています。
スマホを含むデジタル遺品は、故人のお気持ちやその人生を映す大切な財産です。
解約を急がず、必要な情報を丁寧に確認していくことが、後悔しない選択へとつながります。
さらに、生前に整理できていればご遺族が迷わずに済むはずの手続きでもあります。
スマホが残してくれるメッセージを受け取り、「元気なうちにデジタル遺品の整理をしておくこと」が、未来の自分と大切な家族への配慮になることを、今のタイミングから意識していただければと思います。
デジタル遺品としてのスマホのパスワードについて
ご家族が亡くなられた後、スマホのロック画面にはばまれて中身を確認できないというご相談は年々増えています。
スマホはデジタル遺品の中でも最もご相談が多く、故人の生活の軌跡がそのまま詰まった大切な情報資産です。
写真や動画だけでなく、銀行アプリ、保険、友人とのメッセージ、サブスク契約、さらには相続に関わる重要な情報まで含まれていることがあります。
しかし、突然の別れは前触れなく訪れ、生前にパスワードを共有できていないケースがほとんどです。
元気なうちにしかできない準備が、遺されたご家族を助ける場面が確実に存在します。
パスワードが分からない場合の対処法や、ご遺族がスマホの中身を確認したくなる2つのタイミングについて詳しくお伝えします。
スマホのロック画面のパスワードがわからない場合
突然のことでパスワードがわからない場合、焦りや不安が大きくなるのは当然です。
しかし、間違った操作を続けるとロックにロックがかかり長時間パスワードを入力することができなくなる機種やスマホ内のデータが消去されてしまう機種もあります。
絶対に自己判断で操作を繰り返さず、まずは安楽院へ相談することが何より重要です。
スマホのロック解除には、正規の手続きを踏んで行う必要があります。
携帯ショップでは個人情報保護の観点から、パスワードが不明なスマホを安易に解除することは認められていません。
そのため安楽院では、信頼できる専門業者と連携し、必要な書類準備から解除手続きまで丁寧にサポートできる体制を整えています。
実際に、故人がネット銀行を利用していたにもかかわらず、パスワードが分からず莫大な資産に長期間アクセスできなかったご家族の例もあります。
このようなトラブルを防ぐことは、生前整理の一部でもあり、ご家族の心の負担を大きく減らす行動にもつながります。
ご遺族がスマホの画面を確認したいタイミングは2回くる
スマホの中身を確認したい気持ちは、時間の経過とともに変化します。
安楽院の相談事例からも、多くのご家族は「最初の緊急的な確認」と「心が少し落ち着いた頃の確認」という2つのタイミングでスマホにアクセスしたくなることがわかっています。
最初のタイミングは、ご友人やお仕事関係など、故人のつながりへ早急に訃報を伝える必要があるときです。
この時期はご遺族が混乱しており、必要な電話番号や連絡先を探すことに追われます。
スマホの中にしか情報が残っていなければ、パスワードがわからないことは大きな壁になります。
二度目のタイミングは、時間が経って心が少し落ち着いた頃です。
悲しみが癒え始めると、故人の残した写真や動画を見返したい、サブスク契約を整理したい、ネット銀行の残高確認や保険の手続きをしたいといった「生活や思い出の整理」が必要になります。
この段階では、特に写真やメッセージが精神的な支えとなることも多く、スマホが遺品としての存在感を大きく持ち始めます。
この二段階のニーズに応えられる状態を整えるためにも、生前の準備が非常に大切であり、終活の一環としてデジタル遺品を見直すことは重要なテーマになっています。
「まだ元気だから」「そのうちでいい」と先延ばしにしがちな部分ですが、できなくなる日が突然訪れることを、現場の私たちは何度も目にしてきました。
故人のスマホにアクセスすることは、ご遺族の心を支え、相続手続きを正確に進めるための重要なプロセスです。
安楽院では、ご家族の心情に寄り添いながら専門業者との橋渡しを行い、安心して前に進んでいただけるようサポートいたします。
まだ元気な今のうちから、大切な情報の整理をしておくこと。それが、未来のご家族への確かな思いやりにつながります。
専門業者に頼んででもスマホのロックを解除したほうがよい理由
スマホは故人が日常的に使っていた大切な情報の集約場所です。
資産管理からご友人とのつながり、思い出まで多くが詰まれています。
しかし、生前にパスワードなどを共有しているご家族は決して多くありません。
突然の別れは誰にでも訪れ、健康な時にしかできない準備が後回しになってしまう現実があります。
だからこそ、スマホのロック解除は故人の遺された想いと財産を守るために重要な意味を持ちます。
専門業者に依頼してでもロックを解除すべき理由を、現場での経験を踏まえてお伝えします。
資産を把握していない場合、ネットバンクなどのアカウントや資産が残っている可能性がある
スマホにはネットバンク、証券アプリ、ネット保険、電子マネーなど、相続に関わる重要な情報が多く保存されています。
パスワードが分からなければ管理画面にアクセスできず、必要な手続きが進まない事態が起こります。
特に問題なのは、資産の存在に気づけないまま相続手続きを終えてしまうことです。
相続後に見つかった未申告の資産は、税務署によって追徴課税される可能性があります。
税金面だけでなく、相続人同士のトラブルを招くケースもあります。
安楽院に寄せられるご相談でも、「後からネット証券の資産が見つかり、対応に時間も費用もかかってしまった」という例が実際にあります。
さらに、サブスクリプション契約が続いていれば、故人に代わって毎月の請求がされ続ける可能性もあります。
自動課金されているサービスは意外と多く、気づけなければ不要な支出が長期化してしまいます。
スマホのロック解除は、故人の財産を守り、ご遺族の負担を減らすためにも不可欠な手続きなのです。
多くの場合、ご遺族は亡くなった方の思い出の写真などを後から見直したくなる
資産以上に大切なのが、スマホに残された写真や動画です。
亡くなった直後は気持ちが追いつかず、思い出に触れる余裕がないこともあります。
しかし時間が経つにつれて、故人と過ごした温かい記憶に寄り添いたいと思う瞬間が必ず訪れます。
スマホは唯一無二の思い出を呼び戻す大切な遺品なのです。
安楽院の相談窓口では、「初七日を過ぎて、ふとスマホの写真を見たいと思った」「孫が“おじいちゃんの写真はないの?”と聞いてきて胸が締めつけられた」など、心が落ち着いた頃に思い出へアクセスしたくなるご遺族の声を多く伺います。
もしロックが解除できず写真を取り出せないままであれば、「残してあげればよかった」という後悔だけが心に残るかもしれません。
写真は故人の笑顔や温もりを、そのまま未来へとつないでくれるかけがえのない宝物です。
だからこそ、適切な方法でロックを解除し、確実に写真データを保全することが大切です。
デジタル遺品の整理は、精神的にも手続き面でも大きな負担が伴います。
しかし、今元気に過ごしているのであれば、自分のスマホの情報を整理しておくことはご家族への最大の思いやりとなります。
突然「できなくなる日」が訪れても大切な人たちが困らないよう、デジタル遺品について考える時間を、ぜひ今日から作っていただければと思います。
亡くなった方のスマホはどうする?デジタル遺品の正しい整理方法を解説のまとめ
スマホは、故人の人生そのものが詰まった大切な遺品です。
連絡先や手続きに必要な情報だけでなく、写真や動画など二度と取り戻せない思い出が残されています。
しかし、突然の別れは生前整理を後回しにしてしまい、多くのご遺族がロック解除や解約の判断に迷われます。
専門業者と連携しながら適切に対応することで、故人の資産を守り、心の整理にもつながります。
そして何より、デジタル遺品の問題は誰にでも起こり得る現実です。
まだ元気な今だからこそ、大切な家族のためにスマホの情報を整理し、伝えておくことが未来の安心へとつながります。
安楽院では、生前整理・事前相談にも丁寧に寄り添い、ご家族の負担を少しでも軽くできるようサポートいたします。
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