【終活ブログ】お盆とは?お盆という名のノスタルジー
お盆の思い出と現代の姿
皆様は「お盆」と言うと何を思い浮かべるでしょうか?
わたくしはスイカ・もも・だんご・トウモロコシ・お菓子・花火・お墓。
全て子供のころのイメージです。やはり食べ物が多いですね( ^)o(^ )
お供え物と子供時代の風景
実はこの食べ物、お盆の墓参りの時お墓に載っているお供えものです。
わたくしの幼少のころ(ガキの頃)、お寺の墓参りについて行くと立ち込める線香の煙りの中、どこのお墓にもたくさんのお供え物がしてあって、それを片っ端から食べたものでした。
いえいえ盗み食いではありません。殆どの幼児や児童はみんなそうして墓地内を駆けずり回っていたのです。
ハエが止まっていようが、カエルが這っていようがそんなことはへっちゃらです。少しお腹は壊しますがそれは食いすぎのせいと片づけていました。
とにかくあの頃は楽しかったのであります。わたくしが生まれた青森県津軽地方の田舎町ではこんな慣習があったのです。このようにお盆はその地域ごとに様々な風習があるようです。
お盆の歌
『お盆のうた』といえば、何か口ずさんで出るものはありますか?
★竹田の子守歌
★北海盆歌
★相馬盆歌
★越中おわら節
意外と少ないですね。
北海盆歌はあのドリフターズの「8時だよ全員集合」のオープニング曲です」何のことや?と言う人はまだ若いです!
お盆の本来の意味
お盆の期間
お盆の期間は8月13日から8月16日まで。
やはり旧盆のこの4日間が全国的には最多のようです。東京、神奈川など関東の一部は7月13日~16日。
ほか8月12日~16日の5日間。静岡県東部の一部では7月23~26日と言う地域もあります。
またお盆は8月中旬の内3日間だけという地域もあります。何れも農繁期などの理由で期間を変更したケースが多いようです。
さて今年の夏季休暇。お盆は13日が土曜日なので損をした気分の方もいらっしゃいますね。
11日が祝日(山の日)なので12日(金)に有休を取って6連休の方も!
ご予定のある方はコロナの第七波でもありますので無理のないスケジュールで注意してご移動ください。
お盆とは
お盆とは『先祖供養をする期間』のこと。
亡くなったご先祖をご浄土から現世にお迎えするのがこの期間です。
年を重ねていくと食べ物の楽しみというより、迎え火や送り火の時が神妙となり親の顔が浮かんできてしまいます。
もしかするとあちらとの距離が少しずつ縮まっているのかも知れませんね。
新盆・初盆とは?
新盆(あらぼん、にいぼん)、または初盆(はつぼん、ういぼん)
その呼称も地域により様々です。
亡くなってから初めて迎えるお盆の仏事です。ただ四十九日が過ぎていないと翌年となりますが、宗派によっては四十九と一緒に法要することもあります。
盆提灯の風習
盆提灯ですが20年位前までは、親戚の方々から我も我もと買っていただき10基以上になってしまうお宅もあり、賑やかなものでした。
わたくしはクルクル回る回転灯の不思議さにいつも目を奪われたものです。
今は数も減り、親族同士合議したうえで、喪主に盆提灯代として現金で渡すことも増えてきました。
成る程住宅事情や核家族化など考えると確かに合理的でもあり、毎年お盆の度に提灯の出し入れで苦労することもなくなってくる訳ですね。少し寂しい気もしますが。
神道におけるお盆
神式(神道)にお盆は?『あります!』
神式にもお盆はあるので仏事とは限らないのです。
葬儀⇒葬場祭 初七日⇒10日祭 四十九日⇒50日祭 新盆⇒新御霊祭
(あらみたままつり)百箇日⇒100日祭 一年祭 三年祭 五年祭 十年祭 と続いていきます。
神式のお盆は仏教の盆棚に該当する祖霊舎を設けお供え物をします。
やはり先祖供養をするのです。迎え火も送り火もあります。
お盆は仏教から始まったように見えがちですが、日本古来より祖先崇拝の信仰があり神道が生まれ、暫くして仏教が伝わって習合し、現在のお盆の形が出来上がって来たのです。
お盆のイベントとおすすめの過ごし方
お盆の行事『灯篭流しと万灯会』
お勧めの山ノ内渋温泉の万灯会は今年も中止のようです。
https://www.go-nagano.net/topics_detail11/id=19970
もう一つのお勧めは信州新町のろうかく湖の花火大会。
http://shin-machi.com/event_hanabi2022.html
花火を見ながらの川面に浮かぶ灯篭流しがとても綺麗ですよ。
今年も8月15日ですがやはり2、3日前には必ず開催の確認をしてからお出かけください。
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わたくし事ですが、つい先日静岡県にあるお寺にお盆の墓参りに行ってきました。
こちらの終活も徐々に進んでおり、両親のお骨を長野に連れてくる段取りもほぼ出来ました。
向こうの石碑を処分し墓地を原状復帰させ、長野へ新たに埋葬することになります。
そこに「自分の入る場所」も造ります。いわゆる改葬です。やはりそれなりの費用は掛かるものですね。
まだ確定していないお寺への離檀料については10万~20万円になりそうです。
1年後には我が子に新しい場所の引継ぎが終わっているでしょう。
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終活が進むと同時に「心の安寧」を求める自分に気がついたりいたします。
そんな時、時々むかし読んだ小説をもう一度読みたくなってきました。
★太宰 治「トカトントン」
★遠藤周作「おばかさん」
★宮本 輝「優駿」
中でもお勧めしたいのは「優駿」です。お時間のある時是非ご一読ください。
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今年の夏祭りは規模を縮小して開催されているところが多くなってきました。
自粛しすぎず、出かけすぎずと難しい対応を求められている昨今。
このブログが皆さまのお目にかかる頃にはコロナの第七波のピークが過ぎている事を切に願い、どうぞ皆様には何事もなきよう心からお祈り申し上げます。