【終活ブログ】終活と仕事のおはなし
安楽院の終活ブログは今回で10回目という節目の回となりました。
どうも、終活ブログ編集担当Mです。
少し前の新聞記事になりますが、日本の人手不足が2030年には644万人に達するという調査結果が掲載されていました。
これは千葉県の人口(626万人)を上回る数字です。
この問題を打開するため、子育てに一区切りの付いた女性の社会復帰や、外国人労働者の確保、AI(人工知能)による技術革新など、様々な施策が試みられていますね。
そんな中、ひと際期待されているのがシニア人材の活躍です。
シニアの就業状況と終活の重要性
65歳以上のシニアは今や日本人の4人に1人と言われ、
総務省の調べによると、2017年のシニアの就業者数は807万人と過去最高を記録したそうです。
65歳以上の人口に占める就業率で見てみると、
男性は31.8%、女性は16.3%で、いずれも6年連続で上昇しているとか。
さてさて、今後の活躍が期待されるシニア人材ですが、そもそも働く理由は何か?
そして今回のテーマである“終活と仕事”について、ここから本編です。
シニアが働く理由とは?
65歳以上を対象とした「働く理由の調査」が2017年に行われました。
その中で64.2%が「収入が欲しい」、59.2%の方が「健康維持のため」と回答していました。
以下「社会との接点が欲しい」「仕事をする事が好き」「知識や経験を伝えたい」「目標がある」などなど理由は様々です。
事情は人によってさまざまですが、「経済的な理由」のみで働くのではなく、
働きながら人生を楽しめたら尚良いですよね。
定年後も楽しく働くための準備
そこで、「定年後に楽しく働き、生きがいを感じて暮らす」為にはどの様な準備が必要になるか、いくつかご紹介します。
また、「【終活ブログ】生きがいを持つ。趣味を楽しむ。」や「寒い季節はやっぱり温泉です。楽しみながら終活を!」にも詳しい解説をしているのであわせて読んでみてください。
1.これからの人生をイメージする
暮らす場所、仕事、いつまで続けたいかなど、よく考えてみましょう。
より具体的な方が後々のやる気にも繋がるので、この段階で目標を明確にすることがポイントです。
例えば、
「70歳まで働いて、田舎で悠々自適な生活をしたい」
「貯金が○○円に達したら○○をして余生を過ごしたい」
「孫が成人するまでは」
などなど。自分の興味のある事、打ち込んでみたい趣味など、色々考えてみてください。
2.仕事人としての自分自身を棚卸しする
自分自身のスキル、人脈などを振り返り「自分は何ができる人間なのか」もう一度見つめ直すのも良いでしょう。
現役で働いている方は今の仕事を続けていくのか、新しく別の仕事を始めるのか、
既に退職されている場合はどんな分野で働きたいかなど。
自分自身の希望する将来の姿と、仕事人としての自分の能力を比較して方向性を定めましょう。
3.仕事のロードマップを作る
60代以降に働くという事を考えた場合、社会人になってから今日まで積み上げてきた時間より、
ここから先の就業年数の方が短くなる事は明らかです。
時間は有限ですので、あまり寄り道はしていられません。
1年後、3年後、5年後、10年後と、なるべく細かい期間で仕事の目標設定(ロードマップ作り)を行いましょう。
さて、ここまで来れば、一通りの方向性と目標が見えてきているはずです。
あとは目標に向かって進むだけ。
ちなみに長野県には、公益社団法人長野県シルバー人材センター連合会があり、シニアの就労支援を行っています。
働きたい意志はあるのだけれど、具体的な仕事をイメージできない等、お困りの場合はここへ相談するのも良いかもしれません。
http://www.naganoren-sjc.com(公益社団法人長野県シルバー人材センター連合会)
終活と仕事の密接な関係
人生100年時代と呼ばれる今、シニアでも働くことで生き生きと活力に満ちて日々を過ごせるという考えも広まってきています。
また、家にこもっているだけでなく、仕事を通して人と接することで、脳の活性化など健康面でも良い影響が期待できそうですね。
「元気が無ければ終活はできない」とも言われます。
そういう意味では、“終活と仕事”は密接な関係にあるのかもしれません。
この記事をお読みいただいた皆さんも、人生100年時代に備えて自分自身の終活と仕事について見直してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の安楽院終活ブログのテーマは「誰にでも起こり得る“突然死”への備え」についてお届けします。