2025年5月30日

葬儀の事前相談と互助会のすすめ～備えあれば憂いなし～

「残されるご家族に負担をかけたくない、自分らしい最期を迎えたい。」とお考えの方が増えています。

もしもの時、慌てずに大切な方を見送るためにも、生前に準備を進めておくことは非常に重要です。

その中でも、葬儀に関する事前相談は、後悔のないお見送りのために最初の一歩と言えるでしょう。

事前に葬儀社に相談することで、いざという時に冷静に対応できるだけでなく、ご自身の希望をしっかりと反映させることができます。

事前相談とはどんなことをするの？

生前に葬儀社へ希望を相談できるサービスとは

事前相談とは、その名の通り、ご自身の葬儀について亡くなる前に葬儀社と話し合い、希望や不明点を明確にしておくことができるサービスです。

多くの方が「まだ早い」「縁起でもない」と感じるかもしれませんが、実際に多くの方が不安を抱えながら相談にいらっしゃいます。

私たち安楽院は、お客様が抱える様々な疑問や不安に寄り添い、一つ一つ丁寧にお答えしています。

例えば、「家族葬と一般葬はどう違うの？」「費用はどれくらいかかるの？」といった基本的なことから、「好きだった音楽を流したい」「地元の慣習にそったかたちで見送ってほしい」といった具体的なご要望まで、何でもお聞かせください。

安楽院では、経験豊富な専門スタッフがお客様専属の担当者として、ご納得いただけるまで何度でもご相談に応じます。

これは、一方的にプランを提案するのではなく、お客様一人ひとりの想いを形にするための大切な時間だと考えているからです。

ご相談いただいたからといって、必ず契約しなければならないということは一切ありませんので、ご安心ください。

相談時に決めておける内容（葬儀の形式や規模、予算など）

事前相談では、葬儀の形式や規模、そして最も気になる費用についても具体的に話し合うことができます。

例えば、ご家族だけでゆっくり見送りたい場合は家族葬、多くの方にお見送りいただきたい場合は一般葬、通夜を行わずに一日で済ませたい場合は一日葬など、ご自身の希望する葬儀の形式を選択できます。

それぞれの形式にはメリット・デメリットがありますので、それらを理解した上で最適な形式を選ぶことが大切です。

家族葬一つをとっても、どこまでの範囲の親戚や友人に声をかけるかによって規模は大きく変わります。

また、予算についても、事前に明確にしておくことで、いざという時に費用面での不安を軽減できます。

互助会への加入についてもご説明できますし、長野市にお住まいであれば、後期高齢者医療制度や国民健康保険からの給付金についても情報提供が可能です。

これらの情報を元に、具体的な費用を把握し、納得のいくプランを立てていくことができます。

専門スタッフに不安や疑問を事前に相談できる安心感

事前相談の最大のメリットの一つは、やはり専門スタッフに直接不安や疑問を解消してもらえる安心感でしょう。

葬儀に関する情報は多岐にわたり、書籍やインターネットだけでは分からないこと、あるいは情報が多すぎて混乱してしまうことも少なくありません。

「この場合はどうなるの？」「うちの宗派では何か特別なことはある？」といった、それぞれの状況に合わせた疑問に、私たちの専属担当者が的確にお答えします。

また、遺影写真の選び方やおくりものの準備、さらには法要に関するご質問まで、葬儀に関わる一連の流れについて幅広くご相談いただけます。

事前に疑問を解消し、具体的な準備を進めておくことで、残されたご家族が葬儀の準備に追われる中で、分からないことだらけで困ってしまうという状況を避けることができます。

安楽院では24時間体制でいつでもご相談いただける窓口を設けておりますので、思い立った時にすぐにご連絡いただけます。

不安を解消し、心にゆとりを持ってその時を迎えるためにも、事前相談をご活用ください。

事前に準備しておくことのメリット

事前に準備しておくことのメリットは多岐にわたりますが、最も大きいのは、「もしもの時」に直面した際に、残されたご家族が直面するであろう混乱や心労を大幅に軽減できる点です。

終活という言葉が広まるにつれて、ご自身の最期について考え、備えを始める方が増えています。

これは、ご自身の希望を反映させるだけでなく、何よりも大切なご家族への最後の配慮となるからです。

突然訪れるその時に、何から手をつければ良いのか分からない、故人の意向が分からずに悩んでしまう、といった状況は、ご家族にとって計り知れない精神的な負担となります。

事前に葬儀について話し合い、準備を進めておくことは、このような事態を防ぎ、ご家族が故人を悼む時間をしっかりと持てるようにするための重要なステップと言えるでしょう。

準備は決してネガティブなことではなく、未来のご家族への思いやりなのです。

もしもの時に家族が慌てずに済む安心感を得られる

「もしもの時」は、多くの場合、予期せぬタイミングで訪れます。

そんな時、葬儀の形式や流れについて何も決まっていないと、ご家族は深い悲しみの中で、限られた時間内に様々なことを決めなければなりません。

葬儀社選びから始まり、日程調整、内容の決定、関係者への連絡など、普段経験することのない事柄が山積します。

しかし、事前に葬儀の希望や大まかな流れを決めておけば、ご家族は迷うことなく、スムーズに葬儀を進めることができます。

どこに連絡すればよいか、どのような形式で見送るかなどが明確になっているだけで、心理的な負担は大きく軽減されます。

安楽院にご相談いただければ、専属の担当者が事前に伺った内容を把握しておりますので、ご連絡いただいた際に迅速かつ丁寧に対応することが可能です。

これにより、ご家族は故人様との最期のお別れに集中する時間を持つことができるのです。

生前に希望を伝えておくことで家族の心労を軽減できる

ご自身の葬儀について、生前に希望を伝えておくことは、残されたご家族の心労を大きく軽減することに繋がります。

例えば、「派手な葬儀ではなく、家族だけで静かに見送ってほしい」「好きだった曲をかけてほしい」「特定の服装で送ってほしい」など、故人の具体的な希望があれば、ご家族は「これで良かったのだろうか」と悩むことが少なくなります。

故人の意思を尊重した見送りができることは、ご家族にとって何よりの供養となり、後々の後悔を防ぐことにも繋がります。

逆に、何も準備がない場合、ご家族は故人の好みを推測したり、慣習にどう沿えばよいのか迷ったりと、精神的に追い詰められてしまうこともあります。

事前に希望を共有し、可能であればエンディングノートなどに記しておくことで、ご家族は自信を持って見送りの準備を進めることができるのです。

これは、ご自身からご家族への最後の優しいメッセージと言えるでしょう。

費用の目安を把握し貯蓄や保険で備えることができる

葬儀にかかる費用は、形式や規模によって異なりますが、ある程度のまとまった金額が必要となります。

事前に葬儀社に相談し、希望する葬儀の形式に応じた費用の目安を把握しておくことは、経済的な備えをする上で非常に重要です。

例えば、直葬は約10万円から、家族葬は約45万円から、一般葬は約60万円からと、それぞれ目安となる費用が示されています。

これらの情報を参考に、必要な費用を貯蓄したり、互助会やヘブンズ倶楽部への加入を検討したりするなど、計画的に準備を進めることができます。

突然の出費は、ご家族にとって大きな負担となります。

しかし、事前に費用の目途が立っていれば、慌てることなく対応できますし、公的な給付金についても把握しておけば、さらに安心です。

経済的な不安を解消しておくことは、心穏やかにその時を迎えるために欠かせない準備の一つです。

互助会の仕組みとは

葬儀費用の準備について考える際、互助会（ごじょかい）という制度を耳にされる方も多いのではないでしょうか。

これは、将来の葬儀に備えて、毎月一定額を積み立てていくシステムです。

生命保険のように「万が一の時に保険金が支払われる」という仕組みとは異なり、積み立てた掛金に応じて葬儀に必要なサービスや物品を会員価格で利用できる権利を得るものです。

安楽院でも互助会への加入をご案内しており、多くの方がこの制度を利用して将来の備えをされています。

互助会は経済産業大臣の許可事業であり、これにより消費者の権利や積立金の保全が図られています。

計画的に費用を準備できるだけでなく、様々な会員特典があるため、多くの方にご利用いただいています。

互助会とは？毎月の積立で葬儀費用を前払いする制度

互助会とは、文字通り「互いに助け合う」ための会員組織です。

具体的には、加入者が毎月少額の掛金を一定期間積み立てることで、将来発生する葬儀の際に、積み立てた金額に応じたサービスや割引を受けられる制度です。

これは、葬儀費用の一部または全部を前払いしておくようなイメージです。

例えば、月々数千円を数年にわたって積み立てていくプランが多くあります。

積立期間が満了すれば、その権利は生涯有効となるのが一般的です。

これにより、突発的に大きな葬儀費用が発生することを避け、計画的に準備を進めることができます。

安楽院の互助会も同様の仕組みで、お客様一人ひとりのライフプランに合わせて無理なく積み立てていただけるよう、様々なプランをご用意しています。

地域の互助会を利用する際のチェックポイント

互助会は全国に多数存在しますが、利用する際は、ご自身がお住まいの地域や、将来的に葬儀を執り行う可能性のある地域の互助会を選ぶことが重要です。

なぜなら、互助会のサービスは通常、その互助会が提携または所有する斎場や式場で提供されるからです。

遠方の互助会に加入しても、地元の斎場で利用できないといったことも起こり得ます。

安楽院は地域に根差した葬儀社として、長年の実績と信頼がありますので、安心してご利用いただけます。

ご自身のライフプランに合った互助会を選び、賢く将来の備えをすることが大切です。

今からできる備えのポイント

終活は特別なことではなく、これからをより良く生きるための前向きな活動です。

そして、その一環として葬儀の備えを始めるのに「早すぎる」ということはありません。

むしろ、元気なうちに始めることで、様々な選択肢をじっくりと比較検討し、本当に納得のいく形を見つけることができます。

漠然とした不安を抱えている方も多いかもしれませんが、具体的な行動に移すことで、心は軽くなるはずです。

ここでは、今からできる具体的な備えのポイントをいくつかご紹介します。

これら一つ一つは難しいことではありません。

ぜひ、ご自身のペースで始めてみてください。

希望する葬儀の形や宗教者を家族と話し合っておく

まず、最も大切なことの一つは、ご自身の希望する葬儀の形や、呼びたい宗教者がいるかどうかなどを、率直にご家族と話し合っておくことです。

「こんな風に見送られたい」という漠然としたイメージでも構いません。

家族葬が良いのか、一日葬が良いのか、無宗教が良いのかなど、希望を共有することで、残されたご家族が迷うことなく準備を進めることができます。

また、菩提寺がある場合はその意向も確認しておく必要があります。

安楽院では、ご家族も交えての事前相談も承っておりますので、ぜひ皆さまでお越しいただき、想いを共有する機会にしてください。

予算計画を立て、公的制度や保険の活用も検討

次に、葬儀にかかる費用について、ある程度の予算計画を立てておくことも重要です。

事前に葬儀社の費用目安を参考にしながら、ご自身の貯蓄で賄える範囲か、あるいは公的な給付金や加入している保険（死亡保険や葬儀保険など）でどの程度カバーできるかを確認しましょう。

長野市のように葬祭費の補助がある自治体もあります。

互助会に加入している場合はその積立金も考慮に入れます。

これにより、必要な費用を把握し、計画的に準備を進めることができます。

費用の不安を解消しておくことは、精神的な負担を減らすことに繋がります。

定期的に情報をアップデートし家族と共有する

人生設計が変わるのと同様に、葬儀に対する考え方や希望も時間と共に変化する可能性があります。

一度準備をしたら終わりではなく、定期的に葬儀に関する情報を見直したり、ご家族と再度話し合う機会を持ったりすることが大切です。

例えば、新しい葬儀の形が出てきたり、ご家族の状況が変わったりすることもあります。

エンディングノートなどに希望をまとめている場合も、内容を最新の状態に保ち、その存在をご家族に伝えておきましょう。

常に最新の情報を共有しておくことで、もしもの時にご家族が困惑することを防ぎ、ご自身の最期の願いがより確実に反映されるようにすることができます。