はじめての終活 エンディングノートと資産・医療準備ガイド

終活は、人生の最終章を安心と充実で迎えるための前向きな準備です。

 

エンディングノートの作成と、財産やデジタル資産・医療介護の希望を整理することが重要といわれています。

 

安楽院ではセミナーや個別相談を通じてエンディングノートの作成など終活を多方面から支援させて頂いています。

 

今回は具体的な手順とポイントを順を追って解説し、不安を解消しながら自分らしい終活について解説します。

 

 

エンディングノートの基本と資産・医療準備ノートと鉛筆


エンディングノートは、自分の意思や希望を家族に伝えるための大切な記録です。

 

法的効力はありませんが、「どんな葬儀を望むか」「遺したいメッセージ」「資産一覧(預貯金・不動産・証券・デジタル資産)」を整理することで、残された家族の負担を大幅に軽減できます。

 

また、医療・介護の希望も明記することで、いざというときの意思表示になります。

 

延命治療の可否やかかりつけ医、希望する介護施設を具体的に書き込むことで、万が一の際にも適切な判断がされやすくなります。

 

エンディングノートは定期的に見直し、常に最新の情報を保つことがポイントです。

 

 

 

終活とは何か

終活とは、自分の人生の最終章を見据えて準備を進める活動を指します。

 

漠然とした不安を具体的な行動に変え、自分らしい最期を迎えるための「自己決定」の活動です。

 

エンディングノートの作成に始まり、資産整理や医療・介護の意思表示を行うことで、残された家族への負担を軽減し、安心して毎日を過ごせるようになります。

 

安楽院では「終活=前向きな人生設計」として、多くのお客様にセミナーや個別相談を通じてサポートしています。

 

 

エンディングノートの意義と書き方

エンディングノートは、ご自身の意思や希望を「見える化」するためのツールです。

 

法的効力はないものの、葬儀形式や参列者範囲、財産・デジタル資産の一覧、延命治療の可否、介護希望、家族へのメッセージなどを記すことで、残された方が迷わず対応できます。

 

書き方は項目ごとに分かりやすく章立てし、まずは基本情報(氏名・生年月日・住所)からスタートしていきます。

 

次に資産や医療介護の希望、最後に感謝や思い出のメッセージを自由に記入しましょう。

 

記入後は数年ごとやライフイベントごとに見直し、最新の状況を反映することが大切です。

 

 

エンディングノートの資産リストには何を書くか

エンディングノートの中でも特に重要なのが資産リストです。

 

まずは以下の項目をもれなく書き出しましょう。

 

  • 預貯金:銀行名、支店名、口座番号、名義人を明記。給与振込口座や積立口座も含めると安心です。

  • 不動産:所有する土地・建物の所在地、登記簿情報、管理会社連絡先など。賃貸物件の場合は賃貸借契約書の場所も記載しましょう。

  • 有価証券:株式や投資信託の銘柄、証券会社、口座番号を一覧化。配当金や売却方法の希望も併記すると親切です。

  • デジタル資産:SNSアカウント、メールアドレス、オンラインサービスのID・パスワード。アクセス方法や残す/削除するかの希望も具体的に記録してください。

安楽院のお客様には、特にデジタル資産の整理に戸惑う方が多いため、早めにリスト化をおすすめしています。

 

資産情報は第三者に知られないように保管し、信頼できる家族や専門家に場所を伝えておくと、いざというときにスムーズです。

 

エンディングノートの医療・介護の希望は何を書くか

医療・介護の希望は、ご自身の尊厳を守り、ご家族の負担を軽減する上で欠かせない項目です。エンディングノートには以下を具体的に記載しましょう。

  • 延命治療の意思:人工呼吸器や胃ろうなどの使用可否を「可/不可」で明確に。

  • 事前指示書の有無:法的拘束力のある書面(リビングウィルや事前指示書)を保管場所と合わせて記載。

  • かかりつけ医・医療機関情報:医師名、施設名、連絡先、診察券の保管場所を一覧化。

  • 介護の希望:自宅での訪問介護を希望するか、施設入居を希望するか、具体的な施設名や予算、環境条件などを記入。

 

安楽院では、これらを医療従事者や専門家と相談しながらまとめることを推奨しています。

定期的に内容を見直し、最新の意思を反映させることで、いざという時も安心して最期を迎えられます。

はじめての終活 エンディングノートと資産・医療準備ガイドのまとめ

エンディングノートの作成は、終活の第一歩として最も大切な準備です。

 

基本情報から始め、預貯金・不動産・デジタル資産まで資産を網羅的にリストアップし、延命治療の可否や介護の希望を具体的に記すことで、残されたご家族が迷わず対応できる「意思の羅針盤」を完成させられます。

 

記入後は、数年ごとやライフイベントのタイミングで必ず見直し、常に最新の状況を反映することがポイントです。

 

ご紹介した手順に沿って、まずは小さなステップから着実に取り組んでみてください。

 

安心と自分らしさを両立させる終活が、ここから始まります。

 

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