喪中の年末に行う長野の風習「おさみし」──初めての年末年始に故人を偲ぶ静かなご挨拶
長野県北信地域に古くから伝わる「おさみし」。
長野で暮らす皆さまが、年末のご挨拶をより温かく、そして心からの想いを届けられる時間にしていただけるよう、安楽院が地域文化に根ざした視点でお伝えします。
「おさみし」とはなにか?

長野県北信地域には「おさみし年越し」または「おさみし正月」という習慣があります。
その年に亡くなった方がいるお宅にご近所様や親しい親戚の方が「ご遺族の気持ちに寄り添い、寂しさを和らげる」ためにお参りに来られる地域習慣です。
亡くなって初めて迎える年末に行う、ご挨拶
喪中のご家庭にとって、年末年始は特に気持ちが揺れる時期です。
普段のように、年末の挨拶回りや正月準備を行わず、静かに過ごされるご遺族も多くいらっしゃいます。
だからこそ「おさみし」は、以下の訪問スタイルが守られてきました。
- 無理に長居せず
- あたたかく短く想いを伝える
訪問されたご遺族も、手を合わせに来てくださった方の心遣いを受け取り、「無事に年末を迎えられた」と感じる大切な時間になります。
おさみしでのお参りに来られた方へのご対応は?

長野県北信では、お参りに来られた方へ感謝の意味を込めまして、少額の返礼品をお渡しすることが一般的となっております。
安楽院では、専門のスタッフが地域の習慣など含め「おさみし用返礼品のご準備」やご法要などのご相談にお答えいたします。
ご不明なことがございまいましたら、いつでもご相談くださいませ。
① おさみし用の返礼品を用意しておく
訪問してくださった方へ、感謝のお気持ちとして「おさみし返礼品」をお渡しするのが一般的です。
返礼品は、相手に負担にならず、気持ちで受け取れるものが選ばれています。
訪問に来られる人数は変動がありますので、少し余裕を持って準備しておくと安心です。
安楽院では返品受付期間も設けているため、過不足があっても調整しやすくなっています。
安楽院ではおさみし用のパンフレットやご注文書をご用意しております。

② 訪問をされた方がお参りできる状態にしておく
おさみしの訪問は長い時間お迎えするものではないため、難しい準備は必要ありません。
ただ、訪れた方が手を合わせられるよう、
- 仏壇まわりの整頓
- お線香・香炉・ライターをすぐ使える場所に用意
- 簡単に座れるスペース
- 玄関の雪や足元の整理
といった「お参りがしやすい環境」を整えておくと安心です。
普段は仏壇を閉じている場合でも、訪問が続く時期だけはすぐにお参りできる状態にしておくとスムーズです。
③ 無理のない範囲で訪問を受ける体制づくり
年の瀬は、気持ちも体も疲れが出やすい時期です。
喪主の方だけが対応し続けると負担が大きくなるため、
- ご家族で役割を分担する
- 体調がすぐれない日は無理に応対しない
- 事前に訪問時間を調整していただく
といった方法も考えてよいでしょう。
おさみしは「しっかり対応しなければならない」ものではありません。
④ 訪問が難しい方からの連絡が来る場合も想定しておく
最近は仕事や家庭の事情により、直接伺えない方が「電話だけ」「お手紙だけ」「供物の郵送のみ」という形で思いを伝えるケースも増えています。
そうしたご挨拶もすべて、亡き人を想う気持ちの表れとして温かく受け止めていただいて差し支えありません。
故人が亡くなり初めての年末年始のおさみしは、ご遺族にとって不安が多いものですが、地域の方々が気持ちを寄せてくださる大切な時間でもあります。
できる範囲で準備を整えておけば、穏やかな心持ちで年末を迎えることができます。
安楽院がお手伝いできること
おさみしは、長野県ならではの温かな風習である一方、「初めてで何を準備すれば良いか分からない」「返礼品はどれほど必要なのか」と迷われるご遺族から多くのご相談をいただきます。
安楽院では、地域に根ざした葬儀社として、ご遺族の負担を少しでも軽くし、年末を落ち着いて迎えていただけるようおさみしに関わるさまざまなお手伝いを行っております。
返礼品・供物の手配サポート
おさみしの時期は、訪問される方の人数が読みづらく、「返礼品をどのくらい用意すれば良いか分からない」という声を多くいただきます。
安楽院では、おさみし返礼品など、必要なものを一括でご準備できます。
また、余った返礼品は返品できる期間を設けているため、安心して多めにご用意いただけます。
おさみし用返礼品のご注文受付は令和7年12月22日(月)17:00まで承っており、返品も令和8年1月4日(日)~令和8年1月12日(月)17:00まで承っているので安心です。
「忙しくて買いに行く時間がない」「どれを選んだらいいのか分からない」という場合でも、最適な品をお選びし、ご自宅までお届けすることも可能です。
年末年始の準備やご相談も随時受付
おさみしの準備は年末が近づくほど慌ただしくなりがちです。
安楽院では、
- 返礼品の注文
- 生花・供物の依頼
などを随時受け付けております。
また、年末年始は特に気持ちが揺れやすい時期です。
ご遺族に寄り添いながら、地域の風習に沿ったかたちで、安心しておさみしを迎えられるようサポートいたします。
喪中の年末に行う長野の風習「おさみし」──初めての年末年始に故人を偲ぶ静かなご挨拶のまとめ
おさみしは、長野県北信地域に息づく、故人を偲びご遺族に寄り添うための大切な年末の風習です。
形式よりも「静かに気持ちを届けること」が重んじられ、訪問を受けるご家族も無理のない範囲で準備を整えていただければ十分です。
初めての年末を迎える中で不安を感じられることもあるかと思いますが、困ったときはどうぞ安楽院にご相談ください。
安楽院ではおさみし用返礼品のご注文受付は令和7年12月22日(月)17:00まで承っており、返品も令和8年1月4日(日)~令和8年1月12日(月)17:00まで承っています。
温かい気持ちで年の瀬を迎えられるよう、私たちがしっかりお手伝いいたします。